次のZINE『東京異国料理散歩』を書き進めるべく、勇んで異国料理を食べている。先日スウェーデン料理を食べていたらお米のグラタンが出てきたので、「スウェーデンでもお米を食べるのか〜」と思い、気楽に調べてみたらとんでもない記事が出てきた。
スウェーデン食品局は昨年、6歳未満の乳幼児にコメやコメ製品を与えないように勧告した。さらに、6歳以上の子供が食べる場合は週4回までとし、大人でも「毎日食べるべきではない」としている。スウェーデンは数年前にも、ライスミルク(コメベースの代用乳)を乳幼児に与えるべきではないとする勧告を出しており、それをさらに厳しくした格好だ。ライスミルクについては英国も同様の勧告をしている。
要は米に含まれている無機ヒ素を警戒しているらしいのだけれど、そ、そんなに…?毎日お米を食べている日本人はどうなってしまうのか。無機ヒ素は糠に多く含まれているので、記事内にある「毎日玄米はNG」はなんとなくわかるのだけれど。
スウェーデン食品庁にもそういった記述が実際にある。
おそらくスウェーデンの米加工食品には糠の部分も入っている?からこういうことになっているのか…?と考えたりもしたけれど、やはり釈然としない。
異国料理散歩は時々不思議な疑問に出会うことがある。
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追記
スウェーデンが玄米については国際基準値よりもやや厳し目の0.25mg/kgにしたから、という見方もできるけど、この基準値ってどうやって決めているんだろうという疑問もある。悪いものは取らないに越したことがないという自衛の精神のような気もする。
>コメ中無機ヒ素濃度の国際基準値は、玄米0.35mg/kg、精米0.2mg/kg
https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/niaes/2019/niaes19_s01.html
こちらのブログではより詳しく、米製品ごとの無機ヒ素含有量の上限値などを紹介している。そしてそのなかでも、ライスクッキーが比較的高い濃度の無機ヒ素を含むことが指摘されている。これはきっと玄米をもとに作っているんじゃないか?
https://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/a6eb92d680d129b9aa32ce9e79aebf00
いずれにしろ、こちらのブログでも言及されているように、日本の食品安全委員会が言っている「特定の食品に偏らずバランスの良い食生活を心がけることが重要」というのはその通りだろうなと思う。小さい頃、豆類や海藻類のばっかり食いはよくない、というのも聞いたことがあるし、やはり重要なのはバランスなんじゃないだろうか……。