今年のハーフタイムショーはBad Bunnyが出る!それも全部スペイン語で歌うと聞いたとき、正直ちょっとだけ「大丈夫かな」と思っていた。だって、スペイン語である。加えてラップ!アメリカにはスペイン語を話す人がたくさんいるとはいえ、母国語ではない言葉で「アメリカナンバーワンの音楽の祝祭」になるのだろうか。言うまでもなく、私もスペイン語はわからない。こんにちは(Hola)とありがとう(Gracias)しか知らない。
しかも今のアメリカは「アメリカ的でない」ものについて過剰なバッシングをする人も多い。Bad Bunnyはプエルトリコ領出身のアメリカ人とはいえ英語ではないパフォーマンスについていやなことを言う人がいるんじゃないかなとか、色々と考えてしまっていた。
それがショーを見てみたら、言語の問題なんぞどこへやらで、気づいたらノリノリで踊っている自分がいた。詳しい考察は各メディアにお任せするとして、おじさま達が道端でゲームする姿、ココナッツジュースを売るワゴン、スタジアムを埋めるサトウキビ畑などプエルトリコの風景や歴史を伝えつつ、電柱に登るパフォーマンスではアメリカとの過去の電力問題まで想起させる。途中、まさかの結婚式まで行われた。
サムネが権利の関係で表示できないのだけれど見てほしい
https://www.youtube.com/watch?v=G6FuWd4wNd8&list=RDG6FuWd4wNd8&start_radio=1
みんな笑顔で踊って祝う。そして極めつけのラスト、「God bless America!」の掛け声から始まりアメリカ大陸のすべての国名を叫び、最後母国のプエルトリコで締めるという奇跡のようなパフォーマンス。モニタには"THE ONLY THING MORE POWERFUL THAN HATE IS LOVE"。憎しみより強いたったひとつのものは愛、と書かれている。
あんまりにもびっくりして立て続けにもう何度か見直してしまった。言語なんて大きな問題じゃないと思い知らされた。いや、もちろんこれまで英語以外の音楽を聴いたことがないわけではないけれど、ラップでスペイン語で、そんなに親しみがあるわけでもないアーティストにここまで初見で夢中になるとは思わなかったのだ。
加えて、彼なら大統領に対する痛烈な批判を投げかけることだってできたはずなのに、愛のムードいっぱいにしてくれたことが嬉しかった。
というわけで今年はBad Bunnyをもっと聴いてみようと思う。







