12月の文学フリマの入稿がまだ終わっていないのに、もう次の企画を始めている。東京異国料理散歩というテーマで、私が食べた異国料理について書くエッセイなのだが、すでにある深淵を覗きつつある。
それは麺の多様性。まったく、本当に素晴らしい。米の麺、小麦の麺。あらゆる形があり、絶望的に長いものがあればあっけないほど短いものもある。
今日食べたのは台湾料理の定番、牛肉麺。この麺は小麦の麺で、うどんのような太さで、少しちぢれていてスープがよく絡んだ。そして長すぎないので食べやすい。麺の長さでどれだけ料理の印象が変わるか最近思い知らされた。西安のビャンビャン麺は驚くほど長く、噛み切ることに神経を使わなければならない。
詳しくはZINEに書きたい。いやしかし、麺の世界は奥深いね。
それにしても気になるのは、なぜ日本は米麺が流行らなかったのだろう、ということ。和食としての米麺は存在しない。米麺といえばビーフン、フォーなどで、東南アジアからやってきたものばかり。日本で米はそのままか、あるいは餅にして食べた。このあたり、もっと調べてみなければと思う。