カフェは薄暗いほうがいい

引っ越してからカフェ難民だという話を書いたけれど、そもそも私のカフェに対する理想が高すぎることは自覚している。清潔で、静かで、店員は品が良く、音楽をかける場合は選曲のセンスが良く、禁煙で、そして言うまでもなくコーヒーや食事が美味しいこと。これだけですでに多くのカフェが振り落とされているだろうに、加えて私は「薄暗いこと」を条件につけたい。

体質なのか、私は幼い頃から明るすぎる場所が苦手だった。日陰のないビーチに長時間いると頭痛になった。日本で猛暑が増えるよりもはやくサングラスを着用するようになった。そんな私が明るすぎるカフェで落ち着けるはずがないのだ。明かりなんて本が読めるくらいで充分である。

カフェではないけれど、最近ドラッグストアにいくと想像を絶する明るさと騒々しさで疲弊してしまう。小さなテレビで商品の広告を流し、店内のアナウンスもあり、明かりは異常に明るい。地獄である。

話をカフェに戻すと、この条件に合致するカフェは私の知る限り数件しかなく、結局のところ神保町の近くに住むしかないのではないかと思う。首都が大阪にでもなって、東京の家賃が下がってくれないだろうか。

ところで今日、なるべく薄暗そうなカフェに入ったらほどよい具合だった。店主の好きなジャズのCDが並び、オーディオセットも質が高そうだった。しかしコーヒーとクレームブリュレで合わせて700円とは驚いてしまった。潰れてしまわないか心配である。