三十代、「やってはならぬ」こと

ある方が『三十代にやっておいたほうがよいこと』をはてなブログに書いていて、納得できるような、けれどこんなにたくさんできるだろうかと思わされた。三十代はあっという間である。私は今年で三十八を迎えようとしていて、もう四十の文字が見えている。


そして私は『やっておいたほうがよいこと』よりも、『やってはならぬ』ことのほうがさきに思い浮かんでしまう。不眠症過敏性腸症候群、腎臓の炎症、逆流性食道炎。どれも三十代に入ってから患った。原因はストレス。顧客からのパワハラ、過剰な仕事……あとちょっと頑張れば、と気持ちで乗り切ろうとすると体が音を上げる。体からのサインを受け取って、正面突破で頑張る以外の方法を模索するのが三十代の使命かもしれない。減らせない仕事はない。無理だと思ったら潔くその場から離れたっていいのだ。リフレッシュや心身の回復方法を模索するのもひとつの楽しみと呼べるようになってきた。

 

と、偉そうなことを言っておきながら最近の私の生活には黄色信号が点灯している。仕事がヘビーなせいで、睡眠の質が下がってしまった。最近は睡眠薬に頼りつつ、仕事の量を調整している。料理も楽しめない日々が続いて気落ちしていたけれど、今日はひよこ豆を水に浸している。明日はひよこ豆のスープを作りたい。寒暖差に疲れる体を労りつつ、食事にも気を遣う三十代終盤の秋である。