復讐としての散歩、食事、読書

今日は朝から晩まで気持ちに余裕がなかった。仕事がもはや崩壊状態で、何もかもがうまくいかなかった。本当に見事なくらい、うまく進んだものが一つも無かった。

精神的に辛いので、今日は夕食を二駅ほど離れたところにある蕎麦屋で食べた。蕎麦焼酎を水割りで頼み、秋野菜の天ぷらを食べた。銀杏の天ぷらがあるのは嬉しい。小松菜としらすの和物、とろろ蕎麦も食べてお腹いっぱいになる。合間に名著『亡命ロシア料理 (新装版)』を読む。ここまで読んでいて気持ちの良い文章はなかなか巡り会えない。『冷たいスープを作るのは、人間の活動の中でも重要な領域の一つである。』だそうだ。私は冷たいスープをここしばらく作っていない。だから仕事もうまくいかないのだろうか。

 

そのあと、三十分ほど歩いて帰った。食べすぎた気がしたので。

世の中にはリベンジ夜ふかしというものがあるらしい。日中に自分が思うような過ごし方ができないことで、夜に満足を得るために夜更かしして好きなことをしてしまうのだそうだ。今日の私はまさにリベンジ散歩、食事、読書だった気がする。夜ふかしをする気持ちもわかるけれど、私は明日、仕事を取り返すために朝からまた働かなければならない。そもそも言うまでもなく夜ふかしは体によくないので、ぜひ散歩、食事、読書を推奨していきたい。